これを選ぶに至るまでに母は考えた

子育てと趣味と仕事の両立を目指す日々の工夫とか。建築も少々。

父母の理想像と戦いでもある子育てを癒すのは等身大の戦友/ヨチヨチ父

子どものころ、「神田川」をうたっているのがおじさんであることにびっくりした、という思い出があります。AKBとかもそう。恋愛の詩を歌い手や作詞者が異性の立場で歌うことはアリ。なんでだろ、役割じゃなくてそれぞれが自由に持てばいい気持ちの問題だからかな?

子育てに関しては、こどもと親の気持ちの問題が些細なことに思えてしまうくらい、役割や立場や仕事、迷信、信条などなど複雑なバックボーンがあるから、想像やマーケティングでわかったような顔をされるのが気に入らないのか。

うちの夫は、父たちがそれぞれ自分なりに頑張ったところで、ママたちの頭の中にいるライバルは他所のパパのいいとこを集めた理想像だからそもそも勝ち目のない戦いだという。
父たちは母に対してそんなに期待してるとも思えないけど、小綺麗な身なりをして、シンプルでお洒落な部屋に住み、こどもとの時間を穏やかに楽しむインスタで見るようなママでありたいと自ら高い目標を掲げてるような。
子育ては実体のないライバル相手との勝ち目のない戦いだから消耗するのかもしれません。

そんな戦いの場で癒しになるのは、高みの見物で応援する応援歌とかじゃなくて、共に戦う戦友の存在なわけで。
twitterで以前話題になってました。
母になってわかった「おかあさんといっしょ」の番組の意味を踏まえた改題に共感者多数 - Togetter
だいすけおにいさんやたくみおねえさんは私あまり存じ上げないですが、幼児に真っ向から遊びを挑む大変さを知っていると、プロとしてそれをキッチリやってくれ約20分間子どもを足止めしてくれるうたのおにいさんおねえさん(だけではないけど)にはシンパシーを感じることを禁じ得ません。
見始めたころ、キャラものとかかぶりものを冷めた目で見たりしてほんとごめんなさい。プロの仕事なのに。
というわけで、だいすけおにいさんが大人気なのはすごく理解できるようになりました。

さて、今回の読書。
先週は#わたしおかあさんだからで胸糞悪い思いをしていたところ。絵本作家つながりで口直し…ということではないですが、たまたま読む機会があったのが、とても微笑ましくそして考えさせられる絵本で人気のヨシタケシンスケさんの子育てイラストエッセイ本です。

ヨチヨチ父 とまどう日々

ヨチヨチ父 とまどう日々

自身がお父さんになって感じたとまどい、奮闘、幸せを感じていること、を独特のタッチで描かれてます。またそんな経験を踏まえた作者からの巷のお父さん、お母さんに対する視線も優しい。

人の数だけ「普通」があり、「かなわなかった希望」がある。そして、その人にしかわからない「気付き」や「よろこび」も。

p012 05大人の世界 より