これを選ぶに至るまでに母は考えた

子育てと趣味と仕事の両立を目指す日々の工夫とか。建築も少々。

「『自分らしく』を伸ばす絵本えらび」の講演をきいて

週末は絵本の講演をきいてきました。


タイトルとか主催団体からするにゴリゴリのジェンダー教育な感じなのかなぁ…東京マラソンの日に出かけるべきではないかも…とちょっと全体的にモチベーション高く参加できたわけではなかったのですが(すみません)とても充実した時間を過ごすことができました。

講師はいろいろな職場経験の後、図書館の司書から絵本に関わるいろんな活動をされている絵本コーディネーターの東條知美さんという方。

こういうテーマだから、ということもあるのかもしれませんが、「とても好きなお話」「作者の方とっても優しいステキな方」と言いつつ、「あれ?」と思うところを歯に絹着せずツッコむあたりがとても面白いトーク
絵本の紹介というととにかく「読んであげたい」というスタンスで褒めまくるものにしか出会ってこなかったので、とても新鮮。そして、これまでいろんな本を読み聞かせながらモヤってたこと(パパは帰ってくるなりビールかよ!みたいな)も、そうツッコミたくなるのはわたしだけじゃなかったのね。

女の子らしく男の子らしくに囚われずにというテーマではありますが、ジェンダー教育的な明確な意思を持った本だけでなく、反面教師的な意味合いでの紹介や「自分らしく」という視点からさまざまなテーマの絵本を読んでみることは「子どものために読む」となりがちな絵本を大人自身が楽しむきっかけになるなぁと感じました。
なにより、次々に繰り出される絵本のさわりの朗読がとても魅力的でもっといろんなお話を聞いてみたくなりました。

最後に先生が仰ってた「絵本を手渡す際に気をつけたいこと」


「絵本えらび」というタイトルだし、いろんな本を紹介してるし(全てがオススメの本としてではないけれど)親がフィルターかけた絵本を読ませるべきってこと?なんかちょっと違くない?と思いつつ終わりに近づいたところでのこのポイントで納得。
結局のところ、絵本はあえて「選ぶべきではない」と受け止めました。
たくさんの絵本から作者が意図したメッセージや意図してないかもしんないけど感じることを見つけたり、ストーリーに関係ないことだってツッコんだりしながら、親子で考えたりお話したりしたい。

講師の先生のブログでも紹介されてました。
■東京都中央区男女共同参画事業 講演会■ 『「自分らしく」を伸ばす絵本えらび』|『僕らの絵本』