これを選ぶに至るまでに母は考えた

子育てと趣味と仕事の両立を目指す日々の工夫とか。建築も少々。

横道世之介(2013年・日本)

久々にゆっくり映画を見ました。
チラとタイトルは聞いた気もしたけど、忙殺されていた毎日の中でどんな映画かも知らなかったし、小説も読まず先入観ゼロで視聴した横道世之介。とてもよかった!


ネタバレはしないように書いていますが、気になる方は観た後でどうぞ。
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大学時代すごい面白い奴いたよね、面白いことやったよね、バカだったなぁ…と思い返すことあります。
あの頃毎日会ってたけど、最近何やってんのかな、みたいなのをふと思い出すとき、「ああ、あれが私の青春だったんだな」と思い返したりします。
そんな感じの青春を人の形にしたのが「横道世之介」ではないでしょうか。

自然に受け入れられる20年前の街並み

バブル期前半の大学1年生の四季に現代(といっても30代半ばなので2000年代後半くらい)のエピソードが時々挟まれて進むストーリー。
アオイホノオバブルへGO!! のようにコミカルに強調したバブル時代っぽい演出も嫌いじゃないけれど、時空を超えていることを伝えるための控えめな流行の表現がリアルに感じた。(バブルの時代をよくしらないけど)昔の新宿東口は懐かしすぎる。

青春群像劇でも甘酸っぱい若者の恋愛でもない青春のカタチ

あすなろ白書オレンジデイズのような青春群像劇は好きなのだけれども実際はそんな全員美しい仲良し5人組がその内輪でくっついたり離れたりなんて幻想でもある。
何日間も転がり込むくらい仲良くなったり、ちょっと彼氏ができたからって疎遠になったり、付き合いの濃淡が極端で思いがけないところに広がって行くのが、大学時代だったなと思いださせられました。

物語の行く末の明かされ方とそこに残るいくつかの謎

次第に明らかになってくる横道世之介の近況。そして、観客の解釈に委ねられる現代までの20年弱の間に何があったのか。日本映画によくある特に何か事件があるわけでもなくエンドロールが流れ始める「日常を切り取る系」のかなと思っていた私は結構衝撃的でした。サスペンスが好きなわけではないけれど、観終わった後にあーでもないこーでもないと考える時間を持てる映画は好きです。

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2時間40分はちょっと長いんですけどね。
見たいと言った夫は案の定途中寝てました。
名付けで悩んでる今だからこそ思うのは、名字、名前で韻を踏むの逆にアリじゃないか…!?と話してみたり。
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